婚姻届はめっちゃ地味な書類

子供の頃から、可愛いお嫁さんになるのが夢だった私にとって、婚姻届を取りに行った日の事は、すごく覚えてます。

結婚式は、彼のおじいちゃんが亡くなった為、1年後へ延期となる。でもその時、ちょうど29歳だった私は、挙式の時には30歳となってしまうのが嫌でした。

それでお互いの両親の承諾を得、先に入籍だけを済ます。仕事が忙しい彼へ合わせ、私が近所の役所に出向き、婚姻届を入手。

婚姻届はピンクか赤色の、華やかな印字がされた書類をイメージしていましたが、茶色の印字がされた地味な書類を1枚、記入例が記載された紙を渡される。

もっと役所の人から「ご結婚おめでとうございます」と祝福されるのかと想像してましたが、事務的に婚姻届の記入方法や注意点につき、係りの人が淡々と説明するだけ。

ちょっと拍子抜けだけど、それでもこれに必要事項を記入すれば、正式に夫婦になれるのかと思えば、嬉しさがこみ上げちゃう。念願がようやく叶う瞬間、夢のようね。